どうも、周平です!
今回はかなり深いテーマをお話ししていきます。
歌を歌っていて、
こう思ったことってないですか?
「こんなに歌を練習してるのに1年前と変わらない…。っていうかむしろ下手になったんじゃないか…?!」
とか、
もしくは他人を見て、
「なんでこの人こんな短期間でここまで上手くなってんの?!所詮才能なの?!」
とか感じて、
自分のレベルの低さにがっかりしちゃうこと。
誰だってなるべく早く、
最短距離で楽してスキルを磨きたいものです。
それが出来る人と出来ない人の差は一体どういうところに生じるのでしょうか。
その謎を、解明していこうと思います!
Contents
なぜ、ひたすら歌っても歌っても上手くならないのか?
まずいきなりですが、
答えを言いたいと思います。
頑張っても頑張っても歌が良くならない理由、それは…
「自分の趣味を全然分かってない」
ということが非ッ常に!強い要因です。
「歌のスキルと趣味ってなんの関係があるというんだ…。着いていけないッス…😌」
…と、
拍子抜けしたかもしれませんが……いや、ちょっと待ってくれー!😂
今からその理由を話します。
自分の好みを把握しているということは、
自分の欲求を知っているということです。
自分の欲求を知っている人は、
自分の行くべきゴールをキレイにイメージ出来ます。
すると、自分のする行動に迷いがなくなります。
だからこそ、
的確な行動(努力)を選択し続け、
誰よりも早い結果を生み出せるのです。
「いやいや周平さん。
自分が何を好きかくらいちゃんと把握してますよ。
現に自分が好きなアーティストの曲を分かって聴いてるし、それを選んで歌ってますよ!」
そう言いたくなる気持ちは重々承知しております。
しかしですよ。
果たして本当にそうでしょうか?
今から30秒の時間を与えられたとして、
一体どれだけ自分が好きなボーカルやバンド等を迷わずに答えられますか?
そして、
答えられとしてもそのアーティストが本当に好きですか?
もしかして…
- そのアーティストを好きだ!と言っていれば自分がイケてると他人に思われそうで聴いている。
- 友達が好きって言ってたから好きな気がしている。
- ツイッターで盛り上がっていたので好きになった気がした。
- 高感度は高かったけど、考えたら2回くらいしか聴いてなかった。
- 印象は良かったはずなのに、名前が思い出せない。
- 異性にモテるかもしれない、という理由で聴いている。
- 詳細は一切興味がないが、流行についていくために聴いている。
- そのアーティストが影響を受けたであろうアーティストまでは分からない。
- 半年以上同じアーティストを好きになったことがない。
- Youtubeでは何回も聴いたことはあるけど、アルバムまでは知らない。
…などに当てはまってないですか?
もし3つも当てはまってたら相当ヤバイです。
なぜヤバイのか…。
それは、
好きなアーティストがハッキリ分からない状態というのはつまり、明確なお手本(ゴール)がないまま闇雲に進んでいる状態に限りなく近いからです。
もっと簡単にイメージするために、
ちょっと例え話をしますね。
ふと、
あなたがお出かけしたとします。

- 「なんの目的も決めてないけど、なんとな~く外出しよっと」というAの日
- 「さぁ、今日はタワレコでワンオクのCDを買ったあと、友達と天下一品を食べた後はカラオケ行って帰るぞ!」というBの日
このAとBの日…、
どっちが満足した1日が過ごせますか?
そうです。Bの日です。
当然、
したいことを明確にしている日に決まってますよね。
カラオケでの選曲を前もってバッチリ決めておくと、もっと最高なんじゃないでしょうか。
そう、
つまりこれは歌でも同じこと。
自分の趣味を明確に分かっていない人や、
なんとなぁ~く歌を聴いている人は、自分の歌うべき歌の目的を持たずに日々を過ごしています。
言い換えると、
自分が歌うべき歌を分かってないとも言えます。
その調子を続けていても………、
ひたすら遠回りし続けることになる!
と言わざるを得ません。
ちょっとキツめに聞こえたかもしれませんが…
大丈夫です!
僕はかなり長い期間、
この落とし穴にハマっていましたので!(笑)
では、
今から解決方法をお教えいたします!
歌唱力上達のための第一歩!趣味を知る4つのチェックリスト

まず自分の趣味嗜好を知るために、
4項目のチェックリストを用意しました。
ここでちゃんと自分の本音を確認し、
正直な答えを書き出してみてくださいね。
✓CHECK! ①本当に心から好きだと言えるボーカリスト(歌手)は誰?
ポイントは、
他人の目を完全に度外視し、「人にどう思われようとも絶対に譲れない!」というボーカルを選ぶこと。
バンドボーカル、声優、歌い手、Youtuber、ソロ歌手…その人の立ち位置なんてなんでもいいです。
人の目を気にして流行だけで選んでいないか?を意識して自分の本音を探ってみて下さい。
あなたが本当に理想だと思う人は誰か?
この機会に真剣に考えてみるのが大切です!
「考えてみたら本当に理想とするボーカルなんて自分には存在しなかった…」
という結果でも全然大丈夫です。
それならそれで、
「自分の中では大満足じゃないけど結構いい」と思うくらいの人を選んで下さい。
そしてこの時、
「歌が上手いか下手か」は一切意識しないでください。
ここでは、
あくまでもあなた自身が個人的に「素敵だ!」と思う基準で選びます。
世間の評価とか人気とかは、
完全に無視してください。
上手いから好き!でも、もちろんいいです。
そこに更に、
上手い上に●●なところが最高!とか技術以外での魅力があるといいです。
なので反対に、
「この人は平均的にはあんまり上手いとは思わない…。でも自分は彼の歌が好きなんだからしょうがない!!」
という選び方でもいいわけです。
例え本当にその人があんまり上手くなかったとしても問題ありません。
少なくともあなたが魅力を感じている時点で、
いいボーカリストなのは確定です。
(あんまり上手くないと思っていたボーカルが、あとから自分が実力をつけて聴き直してみると、実はめっちゃ上手い人だと分かった…ということは普通にありえます)
大切なのは、
自分がどんなボーカルスタイルが好きかを明確に知ることです。
あなたがこのサイトにたどり着いたということは、自分の歌を理想にグッッと引き上げたいわけですよね?
別に評論家になりたいわけではないですよね?
だったら今は、
自分が目標とする人をわざわざ審査する必要はありません。
それと同時に、
興味がない人の欠点を探して、自分の貴重な時間を無駄にするのも絶対にやめましょう。
同じ時間を割くなら、
いいところを探し出すことだけにフォーカスしてください。
そうやって、
まずは自分の好みを客観的にしっかり探るんです!
本当にそのボーカルが好きなのか?
実はただ曲が好きなだけなのか?をじっくり考えてみてください!
曲がカッコイイと、
先入観で歌ってる人もカッコよく感じるのは当然のこと。
もし違うボーカルがその曲を歌ってもカッコイイと思ってしまうなら、ボーカルが好きだったのではなく曲が好きだっただけになります。
想像力を働かせて、
本当にその人の歌が好きなのかを考えてみて下さい。
✓CHECK! ②そのアーティストから、自分はどんな影響を受けている??
ボーイッシュな感じ?
シブ~く歌うところ?
元気ハツラツな感じ?
などなど…思いつく限りあげてみよう!
最も分かりやすい判断基準は「癖」です。
語尾が微妙に上がる、
低い声をやたら色っぽくする、
など、無意識に影響を受けている部分は必ずあるはずです。
それこそがあなたが選んだ自分の個性であり、今後の武器になります。
今のうちにしっかり確認することで圧倒的な強みになるのです。
✓CHECK! ③なぜその人の歌が好きなのかを具体的に分析しよう!
高い声が素敵!
感情の込め方が感動する!
シャウトがシビれる!
など、ファンじゃない人にも熱弁出来る魅力を5つ以上見つけよう!
心理的に人は、
「よく考えずに雰囲気だけでものを買う」という傾向があります。
それと同じで、
「なんとなく好きな気がする」と思い込むと、そのまま好きだ~と突っ走りがちです。
「そう言えばなんでこの人の歌にここまで惹かれているんだろう…?」と冷静に分析してください。
抽象的なことからスタートし、
徐々に具体的にしていくと分析しやすいです。
例えば、
「とりあえずテンションが上がるから」
↓
「それは高音になるときの声のがなり方がグッと来るから」みたいな感じでOKです。
ここで音楽的な専門知識を持ち出す必要はありません。
自分の感想を、
自分自身が具体的に認識出来るようにしていきます。
✓CHECK! ④特に好きな表現をしているパートはどこ??
ここではCHECK ①で選んだボーカリストが歌っている曲で、本当に好きな1曲を選びます。
そしてその中でも特に胸に突き刺さった数秒間をピックアップして下さい。
出来ればサビ以外!
サビでテンションが上がるのは曲の構成上、普通じゃないですか?
「自分だけが見つけたお気に入りはここなんだ!」という特別な部分を探してみるんです!
みんながみんな同じところに感動すると思っていると大間違いです。
実は他の人は全然違うところで興奮していたりします。
つまり、
あなただけが感動している特別な部分がどこかにあるはずです。
それはあなたの耳と感情があるからこそ、あなたのセンスが選びだしたあなたというボーカルの持ち味ということになります。
もしここまで来て、
「それでもいいアーティストをなかなか見つけられない…」と思うなら、僕のツイッターを参考にするのも手です。
The New Age – To Be Alive (Official Audio) https://t.co/Q4KiqMkugc ぁぁぁ…やっぱりヌーエイジさんかっこいいなぁ…、今回も濃厚スルメ感ある
— 周平 (@shoohey) March 9, 2018
僕の独断と偏見で選んでいるので、
かなりジャンル的に偏っているのは確か(うるさい洋楽がほとんど)ですが、どうやって音楽を日頃からチェックしているのか?どういう視点で高く評価するのか?の参考資料になるかもしれません。
ジャンル的にあなたのビンゴなら、
単純に情報収集にお役立て下さいw
ということで、以上です。
お疲れ様でした。
…さて、
どうですか?
書き出せましたか?
おすすめのやり方としては、
紙に書き出すのも良いですが、
結果をEvernote(エバーノート)にメモするのがいいです。
Evernoteは僕もかなり重宝していますし、
作業や練習の効率化に役立ちます。
今後も歌に磨きをかけるのに役立つ効率がいい使い方を紹介していく予定なので、ぜひぜひインストールしておいて下さい。
(無料版で大丈夫です)
まずは今回のチェックリストの回答を記入してみてくださいね。
……で、
こんな地味な作業が歌唱力にどう影響するのか?
イマイチ、ピンとは来ないとは思います。
実際この作業はほとんどの人が面倒くさがってしないでしょう。
だからこそ将来的に差がつきます。
実は自分の脳みその中身を見えるようにする作業は早くスキルを上達させ、目標達成を目指すならば必須のプロセスです。
これは別に歌に限った話ではありませんよ!
スポーツ、絵、楽器、勉強、仕事…
なんにでも応用が効きます。
まぁ、
今は騙されたと思ってとりあえず着いてきて下さいw
…えーーと。
大丈夫ですか!?
さては、まだまだ
「こんなので歌が上手くなれるわけがないだろ!」と思ってますね?!
そりゃそうですよ!!
まだ好きなボーカルについて分析しただけです。
4つチェックしたくらいで明日から稲葉浩志になれるなら、誰だってエバーノートを埋め尽くしてますよ!(笑)
ではでは、
ここから更に「歌える脳」を構築していっちゃいますよ~😊👍
次は【4つのチェックリスト】から導き出された結果を使う曲の聴き方について解説します。
いよいよ重要度が増してきました!
気がつけば声しか聴いてない?!歌の観察力を鍛えるコツとは
ここまでで、
「趣味を知る4つのチェックリスト」を使ってあなた自身を分析してもらいました。
そして、
その結果がもしかして…
- 声がとにかく好き。
- 甘いウィスパーボイスに蕩けちゃう。
- 元気な声に元気づけられる。
- 可愛い声に萌える。
- 声の高さにシビれる。
- 声が個性のある独特さで憧れる。
- 声の、声が、声、ボイス、声声声…
みたいに、
声ばっかりに偏りがないですか??
「あれ?!
結局声しか見てねーじゃんオレ!!」
と、なったかもしれませんね。
実際に、高確率で
「声がいいから好き」は多いと思います。
「歌が好き」なのと、
「声が好き」なのとでは実は物凄い差があります。
声が好きなだけであれば、
わざわざ歌を専門に活動している人(つまりシンガー)の歌を聞く必要はありません。
声だけに特化するなら、
声優の声は本当に目を見張るものがあります。
(僕は昔、声優にも憧れたのでその凄さをある程度は痛感しているつもりです)
もちろん、
特定の声優さんの歌が好きで、
その人を世間一般の歌手と同じレベルで評価したいくらい憧れているのならば、それはそれで問題ありません。
最近は歌がカッコよすぎる声優も増えました。
GRANRODEOの谷山紀章さんとかは
「マジで役者が本職なのか?!」ってくらい歌も上手いですよね。
(僕は初期のこの曲が好きですが、昨今は更に何倍も上手くなってる印象です)
で、今回したい話は別に
「上手くなりたきゃ声優の歌を聴け!」っていうんじゃないですw
声が好きなだけ?
歌がちゃんと好き?
その差を知ろう!という話です。
差…それはつまり、
表現の違いにあります。
さっきGRANRODEOの谷山紀章さんを高く評価しましたが、その理由は彼の声がいいだけではなく、ボーカリストとして大事な表現力や心得を強く感じるからです。
「歌の雰囲気なんか、プロの声優なんだからみんな演技でカバー出来る」
っていうわけでは決ッッしてないんですね。
歌は音楽です。
音楽とはアートです。
そして、アートの表現には“理解”が必要です。
例えば、
僕が大好きなジャンルでPost-Hardcore(ポストハードコア)っていうのがあります。
このPost-Hardcoreに理解がない人がただ歌詞と音程だけ覚えて歌っても、ど~もしっくり来ない感じになってしまいます。
むしろ音程とかずれてて発声もちょっとイケてなくても、ジャンルへの理解がちゃんとある人が歌ったほうがめちゃくちゃカッコよくなります。
(このバンドは色々と分かってて総合的にも上手いです)
なので、
理解+スキルがあれば尚更いいのは確かですが、僕はまずジャンルへの理解を深めることをオススメします。
Post-Hardcoreの場合で言うと、
クリーンボーカルの基本はEmo(エモ、またはエモコア)から来ています。
ということは、
Emoを先に理解している方が強いのは確かですよね?
(この場合のEmoはギャル語のエモい~みたいなのとは全然違う意味です)
同じく演奏にもパターンがあります。
要するに「お約束」みたいな流れです。
特殊なアレンジをするにしても、
こういったことを分かっててあえて「お約束」から外してイジるのと、よく分かってないけど適当になんとな~く独自解釈をぶっこんでいる人とでは、やはり雲泥の差が生じます。
これは結構簡単に想像がつくと思います。
このように、
1つの曲を追求するだけでも感覚的に知っておくべき情報は多くある、ということが分かると思います。
ジャンルへの理解がある=歌に必要な演技を見抜く力がある
と言っても過言ではないです。
「歌の演技」と「セリフの演技」は似て非なるもの!
逆にスゴ腕のボーカリストが発声や滑舌はいいはずなのに、役者に挑戦するとなぜか「素人感パネェ…」ってことがあるのはそのためです。
役者には役者の演技への理解が、
歌手には歌手の演技の理解が必要。
だから、
イイ歌を歌うために「歌ならではの演技」を深く探ってほしいのです。
趣味が明確に分かれば、
自分が盗むべき演技が分かります。
そうなれば、
動き出したエンジンのように理想のボーカルの歌を徹底的に、舐め回すように研究することができ、その精度を飛躍的に上げることが可能なのです!
ここまでの解説を意識してお気に入りの曲をしっかり観察してください。
そのあとは家やカラオケやスタジオ、どこでもいいので何か一つでも再現を試みて下さい。
自分の中で小さな手応えを掴むことができれば、来年、あなたの歌声は大きく変わっているでしょう!!
【まとめ】趣味を知ることで歌の演技が見えてくる
ここまでで、
以下のことを説明してきました。
上達への第一歩は自分の趣味を知ること!
【趣味を知る4つのチェックリスト】
- 本当に心から好きだと言えるボーカリストは誰?
- そのアーティストから、自分はどんな影響を受けている??
- なぜその人の歌が好きなのかを具体的に分析しよう!
- 特に好きな表現をしているパートはどこ??
自分の頭の中を視覚化させることで、
自分が選択するべきボーカルスタイルが浮かび上がってきたはずです。
あなたが目指すべき演技の形をまっすぐに追求してください。
今は自分の発声や表現にまだまだ満足いかないかもしれませんが、この「趣味を知る」からスタートを切るだけで、この先の1年間だけを見てもめちゃくちゃ差が開きます。
耳の観察力は意識で成長する!

時間を有効活用するには、
ジグザグ移動するようながむしゃらな特訓ではなく、しっかり真っ直ぐ進めるようにする準備がまずは大切です。
趣味から導き出されたアーティストからしっかり技を盗むコツは、「歌の演技」をじっくりと観察すること。
観察力の高さがあなたを超イケてる歌の持ち主に変えるのです。
そして耳の観察力は、
こういった意識からしっかりと鍛えられていきます。
最近歌に目覚めて意欲が湧いたという人も、何年もやってるけどなんか歌が突き刺さらないと思っている人も、ぜひぜひこの視点で取り組んでみて下さい!
もし、
この結果何かしらの成長を感じたならコメント欄にご報告くださいね!
メモ代わりに、
チェックリストの答えを書いてもらってもいいですよ😁👍
ここまでのおつきあい有難うございました!
周平
周平がボーカルのオリジナルCDと同人誌のご案内
現在、同人誌やCDをメルカリにて販売中です。
CDと同人誌セットをお買い求めの方には、 ここだけの秘密のボーナストラックを無料でプレゼント! ※数に限りがありますのでお早めに!
とても的確なことを言っておられると思います
というのも自分は明確な理想を見つけてから短期間で多少は歌が上手くなったと思うので
声質や発音の仕方や表現力のこめ方を真似しようとしたらそれまでにない感覚があって、これを目標にするしかないと感じました
きっとその人の歌が本当に上手いお陰でもあるんでしょうね
目標にしている人は歌手としても声優としても凄いので途中の内容は少し判断に困りますが、歌の演技にもこれまで以上に注目してみます